田島産業の檜風呂は、長年の研究、改良によって確立した独自の製作方法で製作しております。その高い品質はこれまでにも多くのお客様にご支持いただいており、旅館様や介護施設様では繰り返しご注文いただくお客様も多く、製品には強い自信を持っております。
田島産業の檜風呂の品質は、2つの柱で支えられています。
1つは防水加工。(特殊防水加工とガラスコーティングの2種類。)
もう1つの大きな柱は、無垢クロス積層板(CLT盤)による板組みです。
田島産業では、平成5年に「建築用木製積層板材」としてこの板組みの実用新案を取得しております。この板組みの方法は、近年CLT工法として建築で使用され始めた板組みと全く同じ方法ですが、当社ではひのき風呂開発当初よりこの「建築用木製積層材」(以下CLT工法のひのき盤)での浴槽組み立てを続けております。
なんだ田島産業の檜風呂は一枚板じゃないから駄目だ、とお思いでしょうか。
もちろん当社が一枚板で浴槽を組み立てることができないから?というわけではありません。
厚い一枚板で檜風呂を組み立てれば、手間も少なく製作も非常に簡単です、、、(当社比(笑))。
しかし、「あえて製材で丸太を薄く挽き、それをCLT工法の厚い合わせ板に組みなおして仕上げる」のは、水漏れのしにくい檜風呂を製作するのに欠かせない「伸び縮みや板割れ、板の反りの少ない、寸法安定性の非常に高いひのき盤」を作るためです。製材5ミリに挽いた無垢薄板を浴槽の大きさに合わせて、厚さ30ミリ~54ミリの厚板に組みなおします。強度は一枚板の約1.5倍です。
そして、そのCLT工法のひのき盤を箱型に組み合わせて、1台の檜風呂を作ります。
私達は、厚い一枚板で檜風呂を組み立てるよりも、大変多くの日数と手間をかけて「水漏れの発生しにくい高品質な檜風呂」を製作しています。
檜風呂といえば、必ず付いてくるのが水漏れ問題。
木は濡れたり乾いたり、湿気を含んだりすることで伸び縮みしたり反ったりする性質がありますから、浴槽として箱を組んでも、木にとって過酷な条件下である浴室内では、接合部に隙間ができて水漏れが始まり、接合部の隙間から板が水を含み腐ってくることによってさらに水漏れが加速します。
「水漏れの心配なく、長く使用できる良い檜風呂を皆様に提供したい、そのためにはどうしたらよいか?」という研究の元で生まれたのが、平成5年に実用新案を取得した「建築用木材積層板材」を用いた檜風呂です。そして、このCLT工法のひのき盤で製作した、浴槽本体の耐久性が非常に高い檜風呂だからこそ、防水加工の効果も十分に得られるのです。
積層面は完成品外観からはわかりません。
CLT工法のひのき盤で製作した檜ユニットバスです。
より木のぬくもりを感じられるように、壁板には飛び節を入れております。
製品精度が高いため、大手メーカーによる水漏れ、蒸気もれテストにも合格しています。
また、弊社の檜風呂はすべて防水加工が施されています。一般的な木材を使用した木の浴槽と比べ、手入れがしやすく、水漏れや黒ずみになりにくくなっています。
CLT工法と防水加工の二つの技術で、長く美しく清潔にご使用いただける次世代の檜風呂です。